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アウトドアなどでのアクティブシーンで多くのユーザーのニーズに答えるGREGORYのバッグ。その一方、街ではファッションアイテムとしてコーディネートに取り入れられることも今ではすっかり定番となっており、鋭い審美眼を持つクリエイターの方々にも愛されています。このコーナーでは、そんなGREGORYユーザーである様々な分野で活躍されるクリエイターをお招きして「GREGORY for Me (私にとってのグレゴリー)」を自由に語って頂きたいと思います。
第三回目のゲストは、スタイリストとして活躍しながら、そのアウトドアへの造詣の深さから雑誌『GO OUT』では様々なアイデアを凝らしながら外遊びを研究する人気連載企画を持ち、更にはアウトドアメーカーや企業との企画開発やアドバイジングなどにも関わる岡部文彦さん。
仕事柄これまで様々なアウトドアアイテムに触れてきた岡部さんですが、GREGORYに対してどのような印象を受けているのでしょうか?
「専門学生だった頃、友人たちの間では当時渋谷にあった「桑澤デザイン研究所」に通う学生は“お洒落”だって有名だったんです。そんな人たちがGREGORYのバックを背負っていたし、高校時代クラスのファッションリーダー的な子達もコーディネートにGREGORYのバッグを取り入れていたから、アウトドアアイテムをスタイリングに取り入れられる人って当時からお洒落だなと感じていました。ただ当時は旧ロゴが付いたDAYPACKなどを町田の古着屋などで見つけても、ヴィンテージブームだったこともあり高くて手が出せず、持っている人が羨ましくて憧れましたね。今でもCLASSICシリーズのDAYPACKなども好きなのですが、ここ最近はテクニカルな感じのASPECTシリーズのSKETCHとか、ALPINEシリーズのVERTEとかに惹かれます。それは何故かというと、どちらのシリーズのバッグも素材の組み合わせ方やパーツ使いに、バッグ専門ブランドだからこそのオリジナリティが表れているし、常に挑戦している姿勢を感じるんです。」
なるほど。では、仕事やプライベートでも山登りやキャンプ、釣りや庭いじりなど様々な外遊びをされていますが、スタイリストの目線から見たアウトドアアイテムの魅力とは一体何なのでしょうか??
「僕自身今まで色んな外遊びをしてきたのですが、それらの外遊びに必要なギアを買い漁って使っているうちに、アウトドアアイテムのディテールひとつひとつにはちゃんと機能的な意味があるんだって思い知らされて、まずそこが素晴らしいと実感したんです。数年前のある時「これまでファッションはモードが最先端だと思っていたけど、もしかしてアウトドアウェアの方が最先端なんじゃないのか?」って思うようになっちゃったんです。
それはファッション的に見てもモードやトラッドなど従来の“ファッション”とされていたものよりもアウトドアウェアの方が魅力的ということでしょうか?
「モードやトラッドを否定するわけでは決してないんです。自分の中ではワークウエアも、はたまたスポーツウエアもモードな洋服もアウトドアウエアも着用するモノとして同じだったんですよね。要は全てファッションだったんです。また今、自分はよりテクニカルなモノが好みなのですが、アウトドアウエアを知れば知るほど、そのアウトドアアイテムが持っている機能に惹かれていきました。ただ、一時期あまりにも機能を追求するあまり、ファッションでは無くなってしまった時期もありましたね(笑)。今は機能とファッションのバランスが6:4ぐらいに落ち着いています。」
アウトドアウエアやギアが持つ機能や、その機能から生まれたデザインに惹かれているという岡部さん。最後に機能的なモノをコーディネートに取り入れる際、岡部さんの中で何かルールなどがあるのでしょうか??
「“ファッション”と“機能”のバランスが今は流行としても気になりますね。昔はユーズドデニムに代表されるようなアメカジなどのファッションをベースとしたコーディネートが主流だったから、CLASSICシリーズのDAYPACKなどがテイスト的に合うから合わせていたけれど、機能的な洋服に合わせるとなると、バッグもASPECTシリーズのようなテクニカル系のバッグが今の機能的な洋服に馴染むと思うんです。例えば今日着用しているシャツやショーツみたいな機能的な洋服には、パターンに特徴が有るし、そのパターンから生まれた機能的なディテールやパーツ使いが、SKETCH25みたいなバッグと相性が良いはずなんです。これは10年スタイリストをやってきてやっと気が付いたことですかね(笑)。」