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ターギー使用レポート /  Targhee Usage Report
2015.10.28

ターギー使用レポート / Targhee Usage Report

2013-2015シーズン11月末から5月までの2シーズンバックカントリーフィールドでターギーをしっかりと使用したレポートをお届けする。

主に使用したのは、ガイドとして一番実用性が高い45Lを使用した。グレゴリーのバックパックを四季問わず山岳で愛用している私であるがその一番の理由はフィット感である。ガイドという職業上、ギアは一般ユーザーより多くそして重い。長時間に渡るマウンテンツーリング。シーズンともなれば週に4日以上山に入る。冬期のバックカントリーフィールドでのHike&Ride,このシンプルな遊びを楽しく、そして快適に行うにはフィット感は大変重要だ。スプリットボードでシーズン中、沢山のフィールドと距離をこのターギーと共に歩きそして滑った。使用した中で特に感じたポイントを以下に上げる。

■形状
横幅は広くなく細すぎない。この微妙な形が滑り手である私が求めていた形だ。幅が広すぎるとスノーボード特有の身体のねじれがしにくくライディングに支障が出る。細すぎると遠心力で身体が振られてしまう。この微妙な幅が求めていた形。まさにドストライク。
パッキングの仕方は大変重要だが、このターギーは雑なパッキングをしても形が崩れない。しっかりとしていて適度に軟性があり、バランスがよく板を取り付けての登攀時やライディングの際にも安定していた。
雨蓋部分の収納スペースも大きく口がひらき、ゴーグルの出し入れもストレスなく行えるようになった。
背面アクセスが可能。ただ背面からアクセスできるという物ではなくフルアクセスでき下部にパッキングしている物から上部にあるものまで取り出しがストレスなく行える。
開口時にギアが飛び出さないようにとある薄いナイロンフフェンスも気の利いた物であり使い手の事を考えて作られているのだと感心させられた。

■大きめのアバランチギアスペース
ショベルなどを入れるスペースが大きい為、長めのプローブやショベルの柄もストレスな収まり出仕入れもスムーズだ。

■雪が着かないバックル
いざ滑ろう!とバックパックを背負い、ウェストハーネスをしめようとした時バックルに雪がつまってしまらない〜という雪山での経験が何度もあるがこのターギーにはそれが皆無であった。日本海側の比較的水分の多い山での使用下でもターギーの全てのバックルは雪が着かなかったし、背面パネルも雪が着きにくい。

■ジッパーの動きがスムーズ
水分やエネルギー、防寒着の取り出しなど山では細かな調整が常に必要だ。ギアを出し入れするその度にジッパーをスライドさせるのでこの動きがスムーズに出来るという事はバックパックを選ぶ上で重用視している点である。

■動きを妨げないハーネス
スノーボードはスキーに比べ身体のねじれという動きが伴う。ライディングの際に腕や腰の動きを妨げないというのは私のバックパックに求める機能の中で非常に重要なポイントである。ハイク時には適度にホールド、またライディングの際には身体が振られないバランスと自由な動きのできるハーネス。滑るという動きがあるバックカントリースノーボードでは登山と動きが違うのだ。この二つを両立しているハーネスは他にはないだろう。

■容量
大きすぎず、小さすぎない実にいいサイズ!避難小屋泊の2泊3日のバックカントリートリップにも使用したがこのバックパックに納める事が出来た。荷物が少ない時にもストラップでコンプレッションする事が可能なのでコンパクトにも使用出来る。

2013年11月から2015年5月まで、アルパインエリアから里山までこのターギーと行動を共にした訳だが無くてはならないパートナーになってしまった。その使用感、フィット感は滑りだけでなく雪山登山にも持って行く溺愛ぶりであった。

次はどこに滑りに行こうかな?
2016シーズンもこのターギーと共に色々なフィールドに行く事を妄想中である。

使用者: 旭 立太(あさひ りゅうた)
バックカントリーガイド/スノーボーダー
Rhythm Works