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ウェイン・グレゴリーは、アメリカ北東部のコネティカット州ハートフォードに生を受ける。彼が6歳の頃に一家はカルフォルニア州サンディエゴへと転居。裁縫が得意だった母の手捌きを幼い頃から目前で学んでいたという。
当時14歳だったウェインは、ボーイスカウトプログラムの一環で生涯初の木製フレームパックを製作。『How to Build and Furnish a Log Cabin』や『American Indian Beadwork』などの著作でも知られ、1970年に他界したアウトドア愛好家ウォルター・バーナード・ハントが記した木工DIYマニュアルに着想を得たものであった。
ベトナム戦争の最中、いわゆるベビーブーマーたちの間でバックパックムーブメントが勃発。サンフランシスコのヘイトアシュバリーやロサンゼルス近郊のローレルキャニオンなど西海岸を中心に、自然回帰の波が広がり、反戦ムードやヒッピー思想とも相まって、強固なユースカルチャーへと発展していく。
結婚したばかりの妻スージー、さらには2名のビジネスパートナーとともに、グレゴリーの前身となるバックパック専業ガレージブランド「サンバード」を用いたエクスターナルフレームバッグ、いわゆるフレームザックの生産に乗り出し、ウェインは同ブランドにおいて4種のバックパックをデザインしている
わずか3年の活動期間を経て、サンバードは一旦解散。ウェインはフリーランスデザイナーとして寝袋やテント、さらにテクニカルウエアなどを手掛けるようになる。
ブランド自体は解散を余儀なくされたものの、バックパックへの情熱が後退することはなく、フリー活動中もいくつかのモデルを発表。中でもマッキンリー山脈に連なるカシンリッジからインスパイアされた冬期登山用パック「カシン」のプロトタイプは、コリン・フレッチャーが記したバックパッキングの教科書的著作『遊歩大全』でも称賛されている。
エクスターナルフレームに限界を感じていたウェインは、自身のアイデアと情熱を具現化すべく、再度バックパック専業ブランドグレゴリー・マウンテン・プロダクツを設立。パックの外側にフレームを備えたエクスターナル構造から、いまもなお米軍などでも採用されるパックの内側にフレームを備えたインターナル構造へとシフトし、「カシン」のアップデートモデルを発表。また、完全防水生地「Shelter-Rite」を世界で初めてパックに採用したのも同年であった。
友人であり、救急救命士でもあった冒険家ケニー・クックのカシンリッジ登頂に向け、さらに軽量化を図りつつ「カシン」をカスタムビルド。23日を費やし、ケニーは見事登頂を成功させている。また同年には、ノンフレーム構造の通称「ウェインデイ」も発表。極めて少量生産ながらも、立体裁断を採用し、人間工学に基づいたグレゴリー哲学の基礎として称賛を集
あらかじめ背中のカーブに成型されたカーボンファイバー製ステイを初採用し、さらなる軽量化を実現するとともに、理想でもあった「身体に着るバックパック」を見事に具現化し、今日へと続く次世代バックパックの雛形をも確立。名作「ロッククリーク」と「スノークリーク」もカタログに登場しており、この年には販売されていたことが伺える。
稜線を描いたグラフィカルシンボルもブラウンの単色からメタリックな質感へと同時に変遷を遂げる。また、世界で初めてショルダーハーネスとウエストベルトのサイズ交換可能なパックを発表したのも同年のこと。
稜線を描いたグラフィカルシンボルもブラウンの単色からメタリックな質感へと同時に変遷を遂げる。また、世界で初めてショルダーハーネスとウエストベルトのサイズ交換可能なパックを発表したのも同年のこと。
先述デイパックが日本初上陸を果たし、アウトドアズマンはおろか、タウンユースでも一気にブレイク。
3層構造の「フロフォームウエストベルト」を開発し、米「Backpacker」誌エディダーズチョイスアワードにおいて部門賞を獲得。また、当時急速にシェアを広げていたアルパインクライミングに特化する「ロックロブスター」、「アルピニスト」の2モデルを同時発表している。
原点に立ち返るがごとく、新世紀も差し迫ったここに来て、あえてエクスターナルフレームを採用した「エボリューション」シリーズを発表。インターナルやフレームレスモデルが主流だった当時にあっても極めて革新的なデザインと先進性を打ち出した。
映画『エベレスト』の撮影のため、入山したIMAX隊用にオーダーメイドのバックパックを提供。当時150万ドルもしたIMAX専用カメラを安全に山頂へと運び、登頂の模様は無事収められた
ブランド設立20 周年。ウェインもマスターピースのひとつと認める「エスケープシリーズ」が登場。最初のランナップは「Reality リアリティ」「Gravity グラビティ」「Chaos カオス」「Jam ジャム」「Runout ランアウト」の5モデル。
ブランドのフラッグシップでもあった「エクスペディション」シリーズを刷新。「プロ」シリーズと改名し、その看板モデル「デナリプロ」が同年の米「Back」誌エディダーズチョイスアワードにおいて金賞を獲得している
シーンでは初の試みとなる女性専用パックを発表。
ブランド設立30周年。
日本を代表するプロトレイルランナー石川弘樹氏が開発に携わった「ハイドレーションパック」や「アンチグラビティ」シリーズの発展形として、トレイルランニングモデル「ルーファス」を発表。
「レスポンスA3テクノロジー」を採用した軽量カスタムフィットモデル「バルトロ」と「ディバ」の両モデルが、米「Backpacker」誌エディダーズチョイスアワードにおいて金賞を獲得。
日本初のフラッグシップショップが、原宿は明治通り沿いにオープン。一旦市場から姿を消したスピアシリーズを復活させ、同シリーズを代表する「リーコンパック」や「EVACウェストパック」を再リリースしている。
ブランド設立40周年。